日本の夏はとても暑い。
では鉢バラの土は何℃でしょうか。
【花壇等の地植えでは下記より5℃程度低くなります】
| 条件 | 表面温度 | 根域(鉢の中層~下層)温度 |
|---|---|---|
| 炎天下(直射日光・黒鉢) | 50〜60℃ | 40〜45℃前後 |
| 炎天下(素焼き鉢・明るい色) | 40〜50℃ | 35〜40℃前後 |
45℃を超えると根が損傷します。根の呼吸や吸水が著しく低下し、最悪の場合は根腐れや枯れ込みが起こります。
特に黒いプラスチック鉢は熱を吸収しやすく、晴天時はすぐに高温になります。
表面温度が50℃を超える日(真夏の西日・ベランダなど)では、鉢の内部も40℃以上に達することが珍しくありません。
鉢を直射日光から遮る(鉢カバー・遮光ネット・日陰移動)
鉢の色を明るい色(白・素焼き)にする
二重鉢(断熱効果)や発泡スチロール板の下敷きで熱伝導を防ぐ
朝夕のたっぷりの水やり(ただし日中の高温時は避ける)
バラを健康に育てるためには、土壌環境を整えることがとても大切だと言われています。
その中でも、地表を資材で覆う「マルチング」は、園芸の分野で広く利用されている基本的な管理方法の一つです。
ここでは、一般論としてマルチングを行わない場合に起きやすい環境的変化や、マルチング材の使い方について解説します。
マルチングをしていない土壌では、次のような変化が見られることがあると言われています。
夏場は地面が高温になり、根がストレスを受けやすくなるとされています。
地温の変動は植物の吸水バランスに影響しやすく、バラの生育に影響が出ることもあります。
何も覆っていない土は水分が蒸発しやすいため、乾燥しやすくなる傾向があります。
一方で、潅水が多くなると環境によっては湿度が上がり、病害が発生しやすい条件をつくる可能性も指摘されています。
乾燥・高温・地温変動が重なると、一般的に株の勢いが弱まりやすいとされています。
結果として、花のボリュームや開花のリズムにも影響が出るケースがあります。
園芸の現場では、マルチングは
地温の安定
土壌の乾燥抑制
冬の保温
などに役立つとされ、季節管理の基本的なテクニックとして広く利用されています。
マルチング材にはさまざまな種類があり、
木質チップ
バーク
わら
ココチップ
などがよく使われます。
木質系のチップの中には、
製造工程で高温処理されるものや、しっかり熟成されたものもあり、衛生的に利用しやすいとされています。
バラの株元周辺の雑草を取り除き、清潔な状態にします。
土の表面が見えなくなる程度に、約2〜3cmを目安に均一に広げます。
肥料を与える際は、マルチング材を一時的によけてから施肥すると、効果的に吸収されやすいとされています。
マルチングは、以下のような“管理面でのメリット”があるとされています。
夏場の乾燥対策に役立つ
土の跳ね返りを抑え、株を清潔に保ちやすい
雑草の発生を抑えやすい
冬の寒さから根を保護しやすい
いずれも「傾向」「役立つことがある」という一般論であり、必ず効果を保証するものではありません。
店主不在の時はのちほど当店からお電話させていただきます。