最近、バラ栽培のブログやホームページを眺めていると——
「育ちが悪い」「花つきが落ちた」「どうも元気がない」
そんな“悲鳴”のような声が、ここ数年で一気に増えてきています。
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夏のバラは蕾をとる
バラを育て始めたばかりの皆さま、毎日のお手入れお疲れ様です。
小さな蕾が膨らんでくると、「どんな花が咲くかな?」とワクワクしますよね。
そんな楽しみな時期ですが、バラの愛好家の間では、夏の暑い時期にあえて蕾をとってしまう「摘蕾(てきらい)」というお手入れが行われます。
「せっかく咲こうとしているのに、どうして?」と思われるかもしれません。実はこれ、バラをいじめているのではなく、バラの命を守るための「夏休み」をプレゼントしてあげることなのです。
日本の夏は、人間にとっても体力が削られる厳しさです。バラも同じで、暑さに耐えるだけで精一杯。そんな中でお花を咲かせるのは、例えるなら「猛暑の中で全力疾走する」ような、とても体力のいることなのです。
夏に無理をしてお花を咲かせると、株が疲れ切ってしまい、葉が落ちたり病気にかかりやすくなったりします。
今、蕾を優しく摘み取ってあげることで、バラはそのエネルギーを「根っこ」や「枝葉」を強くすることに回せます。そうすると、涼しくなった秋に、より深く、美しい色のお花を咲かせてくれるようになります。
実は、夏の暑さの中で咲くお花は、色が薄かったり、形が小さかったりすることが多いのです。本来の美しい姿ではないことが多いため、それなら今はゆっくり休ませてあげよう、というのがバラ愛好家の知恵なのです。
「どうしても全部とるのは寂しい…」というときは、たった一輪だけ残して、あとは摘んでみることから始めてみませんか?
一つだけ咲かせてその子の頑張りを見届けたら、あとは「ゆっくり休んでね」と声をかけて摘み取ってあげる。そんな関わり方も、素敵なバラとの付き合い方です。
数ヶ月後、秋の風が吹く頃に、きっとバラが「お休みをありがとう」とお礼を言うように、最高のお花を見せてくれるはずですよ。
夏はバラにとって体力を消耗しやすい季節のため、基本的には蕾を摘み取り、株を休ませます。ただし、葉色が良く生育状態の良い株であれば、数を控えめにして花を咲かせても差し支えありません。判断に迷う場合は蕾を取るのが無難で、「明らかに元気だ」と感じられるときだけ咲かせるようにすると安心です。
根が地中にしっかり伸びるのには数年かかります。定植後2年未満の株は夏はしっかりと休ませるのが安全でしょう。
店主不在の時はのちほど当店からお電話させていただきます。